takerukangeki’s blog

性根がオタクの観劇を中心とした雑記

歌舞伎観劇のマナー(新橋演舞場)

ナウシカ歌舞伎の影響で歌舞伎初観劇の人が居そうだけど新橋演舞場での歌舞伎観劇初心者向けのページってあまりないと思ったのでこちらに思うがままに書き連ねておきます。

ただ歌舞伎独特のマナーってそんなにないと思います。

 

持ち物

・チケット(これがあれば大丈夫)

・お金(パンフレット買ったり食べ物買ったり。筋書き売場以外はクレカと交通系電子マネー使えます)

・ストール(寒さ対策件腰痛対策)

・オペラグラス(推しの顔をじっくりみたい場合。売店で買う事もレンタルも可能)

 

基本的な観劇マナー

・上演中はおしゃべりしない。

・携帯は電源を落とす。

・前傾姿勢にならない。

・ビニール袋などガサガサ音のするものを触らない

・帽子は取る。頭に大きい髪飾りや髪を高い位置で結ばない。

フツーの観劇マナーです。新橋演舞場は劇場内電波シャットアウトされていますが、アラームなどがなる恐れがあるので電源を切りましょう。幕間には使えますが劇場内全体的に電波悪いのでどうしても取らなきゃいけない連絡がある人は観劇しない方がいいでしょう。

また、姿勢ですが、前傾姿勢になると周りの視界を遮るだけでなく自分のお尻に負担がかかります。歌舞伎は他の演劇と比べて上演時間が長いので姿勢良くした方がお尻と腰に良いですよ。

 

拍手・大向こうについて

・拍手は自分の思ったタイミングで構わないですが、お芝居を邪魔しない、というのはどの演劇でも共通です。

・歌舞伎の場合人気役者が登場・退場時に拍手が起こることは多いです。また見得を切るなど見せ場での拍手も多いです。

・大向こうは「○○屋!」というアレです。基本的に誰が言っても良いのですが、最近はネット上でぐちぐちうるさい人が居るので初心者は言わない方が怖くないと思います。言いたい場合は見得を切った際に声をかけると初心者は掛けやすいのではないでしょうか。

・大向こうのバリエーションとして「待ってました!」「大○○!」「○代目!」などもありますが新作ですしそこまでの役者が出ないので恐らく言われないでしょう。

12/8追記

と思ってたけど吉右衛門さん出る(声だけだけど)やないかーい!となりましたね…いやでも流石に大播磨や2代目はかからない…と思います。

 

上演時間について

・一般的に昼の部が11:00〜15:30前後、夜の部が16:30〜20:30前後です。前後というのは演目によって30分程度は差が出ますので初日を迎えると詳しい上演時間がHPで掲載されるようになりますのでチェックしてみてください。

・部の中に3〜4幕あり、幕間(休憩時間)が15〜30分あります。大体30分の幕間がご飯休憩になっています。幕間の時間を抜かすと約3時間半が観劇時間になります。

12/8追記

公式に出ています。https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/604/

ただし公演中に多少の終わり時間前後しますので行く日の直前にチェックするとよりよいかもしれません。

思ってたより昼の部が短いので昼夜連続観劇にはお尻休めにありがたいですね

 

アクセスについて

新橋演舞場は東銀座から来る人が多いのですが、近いのは大江戸線築地市場駅です。大江戸線がアクセスしやすい人にはこちらの方が断然近いし空いているのでオススメです。また、都バスの築地バス停や国立がん研究センターバス停からも近いです。

 

服装

・ご自由にどうぞ!歌舞伎だから着物、という方もいらっしゃいますが歌舞伎座よりも着物の人は少ない印象です。新橋演舞場の座席はゆったりとした作りではないため、服装くらいはゆったりしていても問題ないです。席によっては空調が効きすぎていたり効いていないこともあるので脱ぎ着しやすい服装やストールがあると便利です。

・大きい荷物がある場合は劇場内にコインロッカーがあるのでそこを利用するか近場のコインロッカーを利用した方が良いです。荷物があると他の人の邪魔になりますし、自分の観劇時の姿勢も悪くなるため大きい荷物は座席に持ち込まない方が良いです。

 

飲食について

・劇場内に食堂があり、幕間にお食事を出してくれます。しかし基本的に予約制のため枠が空いていたとしても先着順になるので予約してない人にはオススメしません。

・幕が閉じている間(開演前、幕間)は客席での飲食可能です。ただし閉鎖空間ですので臭いがキツくないものや食べカスがポロポロ落ちる物などは控えると良いと思います。

・飲食物は外から持ち込み可能。劇場内でもお弁当や飲み物を販売していますが、お弁当などは数に限りがあるので買えない場合もあります。その場合は近くのお店で買って入ることもできるのでご安心ください。

・幕間はチケットを持ち歩けば劇場外に出ることも可能です。お散歩ついでにコーヒー買ってきて飲む、なんて事もできるので開場時に大量に飲み食べ物を持ち込む必要性はありません。

新橋演舞場内で売っているシフォンケーキがおやつにはオススメなので小腹が空いた場合は売店を覗いてみて下さい。

 

売店

売店は一階と二階にあり、品揃えは…微妙に違う?公演により公演のグッズ販売を行うこともあるのでどっちがどう、とは言えませんが一階の売店はとても混んでいる事が多く、二階の方が空いていることが多いです。

・パンフレット(筋書き)は大概劇場入口入って右手のカウンターにあります。他の売店でも売ってる場合は案内があるので劇場スタッフに聞きましょう。

 ・ブロマイド(舞台写真)は公演によって売る場所と時期が異なりますが大体中日(初日から千秋楽の真ん中辺り)に売り出すことが多いです。そのため初めの方に行くと売っていないです。枚数制限は基本的になく、また欲しいものを指定して買う事ができます。1枚500円です。売り切れることもありますがほとんどのものは後日行くと追納されます。しかしチケットを持っていないと入れないため買う事が出来ません。舞台写真を通販する公演もありますがすることは少ないです。

・筋書き売場と舞台写真売場以外の売店はクレジットカードと交通系電子マネーが使えます。

12/8追記

グッズ販売とブロマイド販売ありますね。また通販もするようで珍しいです。

ブロマイド用公式ツイッターhttps://twitter.com/nskb_t/status/1200338460566908929?s=21が出来ていますが全然宣伝してないので劇場に行った人のツイートサーチするほうが早いと思います。

 

トイレ事情

新橋演舞場のトイレは綺麗にはされていますが新しくない(ウォシュレット、音姫、消毒は完備)し、何より数が少ないので幕間は大渋滞です。幕間入って直ぐに行くなどしないとご飯食べたらその後ずっとトイレ待ちなんてこともあるのでトイレが近い人は気をつけた方が良いです。

 

困ったことがあったら

・劇場スタッフに聞く。劇場スタッフがしっかりしているので座席の案内や劇場内の案内、また迷惑客への注意なども対応してくれますので気軽に声かけしたら良いと思います。

 

最後に

今回のナウシカ歌舞伎は昼夜通し狂言(昼の部最初の幕から夜の部最後の幕までで一つの物語)なので昼夜続けて観劇する、という人もいるかと思いますが、体力がかなり必要です。特に腰とお尻、肩首などはかなり疲労が蓄積しますので幕間に軽く散歩して運動する、姿勢良くして負担を減らすなどの対策をされる事をオススメします。

ナウシカ歌舞伎が歌舞伎初観劇だけど古典を先に見ておきたい、という方は新橋演舞場から近い歌舞伎座は毎月歌舞伎の公演がかかっており、また幕見という制度で一芝居500〜2000円程度で気軽に観劇できます。しかも11月の夜の部では中村梅丸改め中村莟玉改名披露狂言というおめでたい芝居もありますのでそちらで一度歌舞伎の雰囲気を味わっておくのもアリだと思います。幕見の仕方は「歌舞伎 幕見」でググればいっぱい出てきます。

それでは楽しい観劇ライフを!